「怒れるときは十度数えよ。」 by Thomas Jefferson
「怒れるときは十度数えよ。
怒り更に甚だしくば百度数えよ。」
Thomas Jefferson 第三代アメリカ合衆国大統領
1776年アメリカ独立宣言の主たる作成者であり、
アメリカ建国の父と呼ばれるThomas Jeffersonが残した名言。
かっとなったまま怒りをぶつけるのではなくて、
少し深呼吸して、落ち着いてから行動を起こしなさい、と。
誰でも知っている当たり前のこと。
でも、怒りに飲み込まれる人って多いから、
彼のようにじっと冷静になれることは素晴らしいこと。
ほんの少しづつでも見習いたいものです。
こんなかんじで、できるだけ毎日
心に残すべき言葉をつらつらと書くつもりです。
日めくりカレンダーの下にでも書いてある
今日の格言みたいなかんじですね。
トマス・ジェファソンと「自由の帝国」の理念―アメリカ合衆国建国史序説 (MINERVA西洋史ライブラリー (35))
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絡まって生きるのはやめるの。 from「ありふれた風景画」
「あたし、こんなの嫌だから。何かに…男でも、女でも、お金でも、学歴でも、子どもでも、親でも…うん、何でもいいけどさ、何かに絡まって生きるの、もう嫌だから…母さんや、父さんみたいには、ならない」
「あたし、まだ何をやれるかなんてわかんないけど…でも絡まって生きるのはやめるの。そう、決めてるの」
あさのあつこ. (2009). ありふれた風景画. 文藝春秋. p149
主人公の一人、高遠瑠璃の大学生の姉、高遠綺羅のセリフ。
父は家庭の外に女を作り、過食の母からの愛を過剰に受けてきた彼女。
私は両親のようにはならないという決意をあらわす、強い言葉。
綺羅は誰もが振り返るような美貌を持ち、見かけにとても気を遣う女の子。
でもその内面は、強くて、まっすぐで、芯が通っている。
妹の瑠璃はこの言葉で、姉の”本当の姿”に気付かされる。
「ありふれた風景画」は、少二人のひかれあう少女が中心に描かれているが、
登場する人物それぞれのドラマが、そこに深みと彩を加える。
百合ものだとか恋愛ものだとか、そんな簡単にくくれない。
2017年、しっかりと地に足をつけて、自立して、自律して、
強くしなやかに生きていきたいと思わせてくれる、言葉です。